雇う側・雇われる側
2020.11.07
優秀な社員ほど会社を辞める。その理由と解決策は?
こんにちは。
IT顧問で給与コンサルタントの埴岡です。
今日のテーマは、
「優秀な社員ほど会社を辞める。その理由と解決策は」です。
御社の社員は如何ですか?
ほとんどの中小企業経営者ならこの経験をされていると思います
中小企業は人材で大きく売り上げが変わります。
会社にとって良い人材が入って来ると会社が活性化されて、みるみる売り上げが上がりますよね。
でも良い人材ではない人が入って来たりすると、会社の中に不平や不満が蓄積していき、次第に売上も下がり経費ばかりがかさみ収益も悪化して行きます。
このような経験は経営者なら一度や二度ではないでしょう。
それにも関わらず、せっかく会社に慣れて、これから戦力となるべき良い人材が、ある日突然辞めて行きます。
もう経営者としては寝耳に水なのでビックリですし、対処方法を急に考えなくてはならなくなりますので、予定していない仕事が増えてしまいます。
では、なぜ優秀な社員から辞めて行くのでしょう?
その根本にあるものは人事評価制度だと思っています。
そこにメスを入れて改善を行わない限り、永遠にこのことは繰り返されると思います。
そして会社が疲弊して行き、そのうち空中分解なんてことも安易に想像されますね。
ご存知でしょうか?
70%の社員は人事評価制度に不満を持っているそうです。
その原因として代表されるものが
①評価基準が曖昧
②上司によって評価にバラつきがある
と言うことのようです。
社員が辞める理由として「人間関係に不満」と答える人を多く見受けます。
しかしこれも基を正せば人事評価制度に繋がるのではないでしょうか?
原因の一つ目
①評価基準が曖昧 について。
御社の人事評価制度に於ける評価基準は、確り構築されていますか?
曖昧になっていませんか?
今の時代に合ってますか?
全てに公平ですか?
優秀な社員は会社のために一生懸命仕事をしてくれます。
本当に自分事と捉え親身になってやってくれますよね。
しかし、ある日気づくんですよ。
一生懸命にやっている自分と、それなりにしかやっていない同僚の給与がほとんど変わらないと言うことを!
このように感じたら誰だってモチベーションが下がりますよね。
だって、やってもやらなくても評価は変わらず、結果的に給与も変わらないんだから。
「やっぱり自分を確り見てくれて、その上で頑張れる会社に行こうかなぁ?」
って、なりますよね。
そしてもう一つの原因。
②上司によって評価のバラつきがある。
これも最悪です。
いわゆる甘辛査定ですよね。
好きとか嫌いとか。
目標に対する結果とは関係がない「見た感」じとか。
これでは上司を選べない社員は、「上司によって自分の給与が変わる」なんて感じる事で、シラケてしまいますよね。
仕事を一生懸命にやってもやらなくても一緒なんですから。
しかししかし、実はその上司も被害者かも知れません。
会社に確り判断できる評価制度が無いから、基づくものが無いから、そうせざるを得ないのかも知れないのです。
社員一人ひとりの目標設定が明確になり、更にその目標を達成すると会社に利益が出る。
そのような利益連動型の目標設定が出来るシステムがこれからは必要な時代です。
そしてそのシステムに基づく評価は「出来たのか?出来なかったのか?」その真ん中は基本的にありません。
その真ん中を作ってしまうと、これまたややこしいことへ逆戻りになってしまいます。
また評価する上司は、評価システムに則り粛々と評価することが良いように思います。
誰が見ても公平に評価される事は、かえって社員のエンゲージメントが高くなることへ繋がるかも知れません。
上司が感じる主観は、社員の目標達成へ向けたアドバイスに向けられる方が、社員としても上司を信頼するようになり、更に仕事への充実感を得られるでしょう。
人事評価制度を見直す事は、優秀な人材の離職を防ぐ第一歩ではないでしょうか。
人事評価制度についてお悩みやご相談がありましたらご連絡下さい。
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