ハニー社長の学びと気づき
2026.04.20
経営者にとって、生成AIは「道具」ではなく「鏡」である

スーパーマンの孤独
経営者は孤独だ。
営業も、仕入れも、会計も、人事も——すべてを一人でこなすスーパーマンである。体はシングルタスクでも、頭の中は常にマルチタスク。朝起きた瞬間から、資金繰り、取引先への対応、社員のこと、来月の売上……無数の思考が同時に走り続けている。
だからこそ、起きることがある。
「思いは強いのに、言葉にならない」
お客様に自社の価値が伝わらない。社員に経営の方向性が届かない。頭の中にあるはずのビジョンが、いざ口を開くと霧散してしまう。これは能力の問題ではない。思考が多すぎて、言語化する余白がないのだ。
壁打ち相手としての生成AI
私が35年の経営経験を経て、今もっとも強く伝えたいことがある。
生成AIは、道具ではなく鏡だ。
多くの経営者は「AIで資料を作る」「AIで文章を書く」という使い方をイメージする。もちろんそれも正しい。しかし私が伝えたいのは、もっと根本的な使い方だ。
生成AIと「壁打ち」をする。
自分の頭の中にある、まだ形になっていない思いを、とにかくAIにぶつける。「うちの会社の強みって何だろう」「なぜ自分はこの仕事をしているのか」「このお客様に本当に伝えたいことは何か」——正解がなくていい。整理されていなくていい。
AIは否定しない。評価しない。ただ、問い返し、整理し、言葉を返してくる。
その返答を読んでいると、不思議なことが起きる。自分が入力した言葉の中に、思わぬ本音が混じっていることに気づく。「あ、自分はこんなことを考えていたのか」という、静かな発見だ。これこそが、生成AIとの壁打ちの醍醐味である。
意思決定に必要な「もう一つの情報」
経営の意思決定には情報が不可欠だ。市場のトレンド、競合の動向、業界の変化——これらは当然必要である。
しかしもう一つ、見落とされがちな情報がある。
自分自身の潜在的な思いを言語化した情報だ。
どんなに優れた外部情報があっても、自分の軸が曖昧なままでは意思決定はブレる。なぜなら経営判断とは最終的に、データと自分の価値観の掛け算だからだ。
生成AIとの壁打ちは、この「自分の軸」を掘り起こす作業である。言語化された自分の思いは、ブルーオーシャン戦略の出発点になる。大手が真似できない独自のポジションは、外から探すものではなく、自分の内側から発掘するものだ。
経営者よ、まずAIに話しかけてみよう
私はDX学校神戸校で、ITに不慣れな経営者に生成AIを伝えている。
難しい操作は要らない。まず、今頭の中にある「もやもや」をそのままAIに打ち込んでみてほしい。整理しなくていい。答えを求めなくていい。
その壁打ちの中で、あなたは自分が何者で、どこへ向かうべきかの輪郭を、少しずつ取り戻していくはずだ。
経営者にとって、生成AIの真価は「仕事を速くすること」ではない。**「自分を知ること」**にある。
あなたの会社の強みを、言葉にできていますか?
著者:埴岡雅則
IT導入診断士 / DX学校神戸校講師
35年の経営経験をもとに、中小企業経営者へ生成AI活用と身の丈ニッチ戦略を伝えます。
2026.04.17
その求人、本当に必要ですか?「雇わない経営」が中小企業を救う

「人が採れない」の前に、立ち止まってほしい
「採用に困っている」という相談を受けるたびに、私は心の中でまず一つの問いを立てる。
「そもそも、その求人は本当に必要なのか?」
もちろん、表面上は寄り添う。物理的に人手が足りない現場の苦しさは、35年間経営者として生きてきた私にも痛いほどわかる。しかし、その「採用したい」という判断の根拠を丁寧に紐解いていくと、驚くほど多くのケースで「求人そのものが間違っている」か、「そもそも求人が必要ない」という結論にたどり着く。
ここを間違えると、企業はコスト増に苦しみ、雇われた人はすぐに辞めていく。双方にとって不幸な結末だ。
まず「仕事の賞味期限」を問え——MVVの見直しが先決
私が経営者に最初に問いかけるのは、採用条件でも給与水準でもない。
「今やっているその仕事、いつまで続けますか?」
目の前の業務に追われていると、経営者は「仕事があるから人が必要」という思考に陥りやすい。しかし本来の順番は逆だ。まず自社のMission・Vision・Value(MVV)を見直し、会社がどこへ向かうのかを明確にする。その上でポジションを確定し、初めて求人を出す。
この順番を守るだけで、募集内容は劇的に変わる。具体性と将来性が言葉ににじみ出て、「この会社で働きたい」と思う人材が集まってくる。
そして、このMVVの言語化と見直しこそ、生成AIが最も力を発揮する領域だ。自社の強み・歴史・価値観を対話形式で整理し、採用コピーへ落とし込む。私が主宰するDX学校神戸校の勉強会でも、このプロセスを体験した経営者から「こんなに短時間で言葉にできるとは思わなかった」という声が後を絶たない。
「増員」の前に「生産性」を疑え
安易に増員すると何が起きるか。労務費が上がり、労働分配率が上昇し、利益は薄くなる。それだけではない。新しい人を教育するコストと時間も、既存社員の負担として圧しかかってくる。
ならば先にやるべきことがある。
既存社員の1日の動きを棚卸しすることだ。
機械でできることは機械で。ITでできることはITで。AIでできることはAIで。そして人間にしかできないことを、人間がやる。 ただ、それだけだ。
ロボットの高額な購入が難しければ、リース・外注・スポットバイトという選択肢もある。採用という「固定費化」を選ぶ前に、「変動費化」できる手段を総点検する。この思考の順番を変えるだけで、経営の景色はがらりと変わる。
経営者よ、頭を切り替える時だ
「うちはITが苦手で……」という声はよく聞く。しかし時代の変化は、経営者が想像するより、はるかに速い。
生成AIは、もはや大企業だけのツールではない。スマートフォン一台で、今日から使い始められる「経営者の右腕」だ。採用の前に、まずAIと向き合う時間を30分だけ取ってみてほしい。
あなたの会社に本当に必要なのは、新しい「人」ではなく、新しい「視点」かもしれない。
DX学校神戸校では、ITが苦手な中小企業経営者向けに生成AI活用の勉強会を定期開催しています。「まず何から始めればいいか」から一緒に考えます。
著者:埴岡雅則
IT導入診断士 / DX学校神戸校講師
35年の経営経験をもとに、中小企業経営者へ生成AI活用と身の丈ニッチ戦略を伝えます。
2026.04.16
「DX=ITツール導入」と思っていませんか? その誤解が、会社の未来を止めている。

ブルーオーシャン経営を手に入れたいなら、まず「DXの本当の意味」から始めよう。
「DXを進めたい」と相談してくる経営者の、9割が同じ勘違いをしている。
「どのITツールを入れればいいですか?」
気持ちはよくわかる。
でも、その問いかけ自体が、すでに間違った地図を持って旅に出ているサインだ。
DXとは、ITツールを使うことではない
DXを正確に言語化すると、3つのステージに分けられる。
ステージ1:デジタイズ
紙をデータに変える
ステージ2:デジタライズ
業務をデジタルで効率化
ステージ3(本丸):DX
ビジネスモデルそのものを変革
多くの経営者が「DX」と呼んでいるのは、実はステージ1・2の話だ。
ITツールを入れて業務を効率化する。
それはデジタル化の入り口に過ぎない。
DXの「X」はトランスフォーメーション、つまり変革だ。
経営そのものを変えることを指している。
ITツールを使うのが目的ではない。
デジタルを武器に、時代に合ったビジネスモデルへ変えていく経営こそが、DXの本質だ。
10年先を「妄想」する経営者だけが生き残る
では、何から始めればいいのか。
答えは意外とシンプルだ。
「10年後、どんな時代が来ているか?」を、一生懸命妄想することだ。
難しく考えなくていい。
少子高齢化はさらに進む。
AIが多くの仕事を代替する。
地方の人口は減り続ける。
そういった変化の中で、自社のビジネスは存在しているだろうか?
存在するとすれば、どんな形で?
この問いに答えられないまま、メーカーや業者の勧めるままにITツールを導入しても、「コストの割に使えない」という結果に終わる。
私はこの光景を、何度も見てきた。
経営理念から見直す、それが本当のDXの第一歩
35年間、経営の現場で生きてきた私が確信していることがある。
ブルーオーシャンは、10年先の時代を見通した経営者にしか見えない。
そしてその経営者は、ITツールを「手段」として使いこなしている。
順番はこうだ。
まず10年先の時代を妄想する。
次に、その時代での自社のビジネスモデルを描く。
そして現在の経営理念やMVVを見直す。
その上で初めて、必要な人材とITツールを計画的に整えていく。
この順番を間違えた経営者が、「DXに失敗した」と言う。
ツールが悪いのではない。
地図なき旅に出てしまっただけだ。
生成AIは、その「妄想」を助ける最強の相棒だ
今、私が経営者に一番使ってほしいのが、生成AIだ。
「難しそう」「自分には無理」、その声もよく聞く。
でも実際に触ってみると、驚くほど素直に答えてくれる。「10年後の〇〇業界はどう変わるか?」
「うちのビジネスモデルの強みと弱みは?」
こんな問いを、経営者自身がAIと対話しながら深めていける時代が来た。
経営者が自らAIを操れるようになったとき、会社は変わる。
社員への説得力も変わる。
意思決定のスピードも変わる。
中小企業の勝ち筋は、10年先を妄想し、ビジネスモデルを描き、AIを武器に動き出すことだ。
あなたは今、10年後の自社をどう描いているだろうか?
著者:埴岡雅則
IT導入診断士 / DX学校神戸校講師
35年の経営経験をもとに、中小企業経営者へ生成AI活用と身の丈ニッチ戦略を伝えます。
2026.04.13
「猫の手」はもう借りるな。35年経営して辿り着いた、中小企業が「1%の共感」と「AI」で生き残る道

「また一人、辞めるのか……」
重い足取りで事務所を出ていく社員の背中を見送りながら、胃がキリキリと痛む。そんな経験を、あなたも一度や二度はされているのではないでしょうか。
私は35年という長い年月、経営の荒波に揉まれてきました。
その中で、今でも思い出すだけで胸が締め付けられる「手痛い失敗」があります。
3ヶ月で700万円をドブに捨てた、あの日の自分へ
かつて、深刻な人手不足に陥った私は、わらをも掴む思いで3ヶ月の間に計700万円もの採用コストを投じました。
その結果、4名の採用に成功。
「これでやっと一息つける」と安堵したのも束の間、わずか3ヶ月後には、そのうちの2名が辞めていきました。
残ったのは、膨大な採用費の支払いと、教育に費やした時間の損失、そして既存社員の疲弊だけ。
「猫の手も借りたい」と、焦って安易な雇用に走った。それが最大の過ちでした。
今、日本はかつてない人材流動化の波にさらされています。
タイミーのようなスキマバイトアプリが普及し、働く側の選択肢は無限に広がりました。
一方で、大手企業は資本力を武器に年収を吊り上げ、優秀な人材を根こそぎ奪っていく。
私たち中小企業が、同じ土俵で「年収」や「待遇」を競い合っても、勝ち目はありません。
資本力で殴り合う採用レースを続ければ、経営体力は削られ、いずれコストと共に会社が溶けてしまいます。
99%に無視されてもいい。「1%の共感」が組織を強くする
では、私たちはどう戦えばいいのか。
答えは一つ。
「大手と同じ採用」を、今すぐ捨てることです。
多くの人に好かれようとする言葉は、誰の心にも残りません。
私たちが探すべきは、年収や福利厚生という条件ではなく、自社の理念やMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)に心の底から共鳴してくれる人材です。
それは、100人中99人には見向きもされない、たった1人の「狂信的なファン」を見つけるような作業かもしれません。
しかし、その1%の「共感」で結ばれた人材は、困難な状況でも自ら考え、時間を惜しまず動いてくれる「真の右腕」になります。
「99%にヒットしなくていい。1%にベストヒットする経営」
これこそが、中小企業が目指すべきブルーオーシャンの入り口です。
「デジタルでできること」を人間にやらせていないか?
そして、共感採用とセットで不可欠なのが、生成AIをはじめとするITツールの徹底活用です。
私は現在、IT導入診断士として多くの経営者にお会いしていますが、いまだに「ITは若い奴に任せている」「AIなんてうちの現場には関係ない」とおっしゃる方がいます。
しかし、それは非常にもったいない。
「デジタルでできることはデジタルに。人間にしかできないことを人間に。」
この切り分けを徹底すること。
例えば、毎日の報告書作成、メールの返信、データ分析、SNSの発信案出し。
これらはすべて、生成AIという「疲れを知らない右腕」が24時間、文句も言わずにやってくれます。
これまで「猫の手」を借りるために必死に人を雇い、教育し、辞められてきたコスト。
それを、AIという武器を手に取るための投資に変えてみませんか。
AIにルーチンワークを任せ、浮いた時間で、経営者であるあなた自身が「人間にしかできない価値創造」や「1%の人材との対話」に集中する。
これこそが、雇わない経営の真髄です。
経営者よ、自ら武器を手に取れ
「ITが苦手」という言葉で、このチャンスを逃さないでください。 35年前、パソコンが普及し始めた時と同じです。
今は「生成AI」という、誰でも日本語で扱える魔法の杖が目の前にあります。
今の状況はピンチかもしれません。
しかし、視点を変えれば、自社にしかできないニッチなビジネスを極める、またとないチャンスです。
大手と戦うのは、もうやめましょう。
自社の魂を磨き、1%の同志を探し、AIという翼を手に入れる。
その一歩を踏み出す覚悟があるなら、あなたの会社は必ず、競合のいない穏やかな青い海(ブルーオーシャン)へ辿り着けるはずです。
さあ、次はあなたが、AIという右腕を使いこなす番です。
DX学校神戸校講師
IT導入診断士
(35年の経営経験とAI活用を伝える伝道師)
埴岡
2026.04.10
「猫の手」は借りるな。AIという「分身」を雇え。~35年の苦い経験から辿り着いた、雇わない経営の真実~

「3ヶ月で700万円」をドブに捨てたあの日
今でも、胸が締め付けられる記憶があります。
かつて私は、人手不足を解消しようと、3ヶ月で700万円という巨額の採用コストを投じました。
必死の思いで4名を採用しましたが、そのわずか3ヶ月後、2名が辞めていきました。
残ったのは、膨大な採用費の支払いと、教育に費やした虚しい時間。
そして、残ってくれた社員の顔色を伺いながら「また辞められたらどうしよう」と怯える、孤独な経営者の私でした。
あの時の自分に、今の私はこう言いたい。
「安易に猫の手を借りるな。その仕事、本当に『人』がやるべきことか?」
「座っているだけで時給が発生する人」を雇い続けるリスク
誤解を恐れずに言えば、朝9時から夕方5時まで会社に居ること自体を目的とする「指示待ち」の社員を雇い続ける余裕は、今の中小企業にはありません。
日本の労働法は、古き良きモノづくり時代のままです。
一度雇えば、たとえ自発的に動かなくても、社会保険料や給与負担は年々重くのしかかります。
経営者が必死に汗をかいて捻出した利益が、PCの前で指示を待っているだけの時間に消えていく。
これでは、戦えるはずの戦(いくさ)も勝てません。
では、どうすればいいのか。
その答えが、私が今お伝えしている「生成AI」という選択肢です。
デジタルができることはデジタルに。人間は「創造」に。
AIやRPA、ロボットといったデジタル技術は、文句も言わず、24時間365日、安価に稼働し続けます。
かつて人間がPCの前でカタカタと打ち込んでいたデータ入力や資料作成、情報の検索。
これらはもはや、AIという「デジタルな分身」が最も得意とする領域です。
「代替可能な仕事のために人を雇うのは、もうやめましょう」
これが、IT導入診断士として、そして35年経営してきた先輩として、私が皆さんに伝えたい「生産性向上の神髄」です。
誤解しないでください。
「全く人を雇うな」と言っているわけではありません。
デジタルに任せられるものは任せ、浮いた時間と資金を、「人間にしかできない付加価値の高い仕事」に投資するのです。
顧客との深い信頼関係の構築、新しい商品開発、そして経営者の右腕となる戦略立案。
これこそが、中小企業が生き残るための「ブルーオーシャン経営」への入り口です。
経営者よ、自ら「武器」を手に取れ
「ITは苦手だから、若い者に任せるよ」 その言葉は、自分の城の鍵を他人に預けるのと同じです。
生成AIは、専門用語を覚える必要はありません。
日本語で対話するだけで、業務を効率化してくれる「最高の相棒」になります。
経営者自らがAIという武器を手に取り、業務を再定義する。
「人手不足」を嘆くのをやめ、「AIという右腕」と共に、少人数で圧倒的な利益を出す。そ
んな筋肉質な経営へ舵を切ってみませんか?
かつて700万円を失った私が見つけた、この「光」を、次はあなたの会社で形にしたい。
ITが苦手なあなたでも大丈夫。私と一緒に、新しい時代の扉を開きましょう。
DX学校神戸校講師
IT導入診断士
(35年の経営経験とAI活用を伝える伝道師)
埴岡
2026.04.07
3ヶ月で700万円失って気づいた「人手不足の正体」~~生成AIと磨き上げる、時代に負けない経営理念

3ヶ月で700万円失って気づいた「人手不足の正体」~~生成AIと磨き上げる、時代に負けない経営理念
「人が採れない」「せっかく採ってもすぐ辞めてしまう」 そんな悲鳴が、多くの中小企業経営者から聞こえてきます。かつての私も、その渦中にいた一人でした。
35年の経営人生の中で、今でも胸が締め付けられる記憶があります。3ヶ月で700万円という莫大な採用コストを投じ、ようやく4名の新しい仲間を迎え入れたときのこと。しかし、現実は非情でした。わずか3ヶ月後、そのうちの2名が背中を向けて去っていったのです。
お金を積めば人は来る。そう信じていた私の傲慢さが招いた「採用の失敗」でした。この痛い経験から、私は一つの結論に達しました。人手不足の正体、それは「労働力の不足」ではなく、「理念の共有不足」だったのです。
経営のステージが変われば、理念の「言葉」も変わる
「うちは創業以来、変わらない理念がある」 そう誇らしげに語る経営者は多いですし、その本質を貫く姿勢は素晴らしいものです。しかし、時代は猛烈なスピードで変化しています。30年前の言葉のまま、今の若者の心に火を灯せるでしょうか?
ビジネスには、必ず「ステージが変わる瞬間」が訪れます。 売上規模、組織の成熟度、そして社会情勢。ステージが変わったとき、経営理念の本質(コア)は不変であっても、その「表現」は今の時代に合わせてブラッシュアップされなければなりません。
この「表現のズレ」こそが、採用のミスマッチを生み、既存社員との心の距離を作ります。本質を維持しながら、いかにして今の時代に響く「生きた言葉」へと昇華させるか。ここで、孤独な経営者の強力な味方となるのが「生成AI」です。
生成AIは「猫の手」ではなく、経営者の「右腕」である
私は「猫の手は借りるな」と言い続けています。安易に人を増やして固定費を膨らませるのではなく、まずは経営者自身の思考を最大化させるべきだからです。
ITが苦手な経営者にとって、生成AIは「よくわからない機械」かもしれません。しかし、AIの真価は検索ツールではなく、「究極の壁打ち相手」であることにあります。
「自分の想いはこうだが、今の20代に響く言葉にするには?」
「この理念を、今の市場環境に合わせるとどう表現できるか?」
「自社のMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)の矛盾を指摘してくれ」
このように、AIを右腕として対話を繰り返すことで、経営者の頭の中にある「古く、しかし熱い想い」が、今の時代に最適化された鋭い言葉へと磨かれていきます。
磨かれた理念が「雇わない経営」を実現する
ブラッシュアップされた理念やMVVは、そのまま採用の基準になり、教育の指針になります。
AIと共に磨き上げた「鮮度の高い言葉」で発信すれば、共鳴する人材だけが集まるようになります。逆に、違和感を持つ人は最初から応募してきません。これが、3ヶ月で700万円をドブに捨てるような失敗を防ぐ、唯一の防衛策なのです。
理念が浸透すれば、社員は自走し、過度な管理も不要になります。結果として、最少人数で最大の利益を生む「ブルーオーシャン経営」へと舵を切ることができるのです。
最後に:武器を手に取るのは、社長、あなたです
生成AIという右腕は、24時間365日、あなたの孤独な悩みに付き合い、何度でも理念のブラッシュアップに付き合ってくれます。
時代は変わりました。しかし、経営者の情熱が会社の源泉であることは変わりません。その情熱を「今の言葉」へと変換する武器が、目の前にあります。
ITが苦手だ、と敬遠している時間はもうありません。あなたが自らAIという武器を手に取り、不変の想いを磨き上げたとき、会社は必ず変わり始めます。
あなたの会社の理念は、今の時代の風を掴んでいますか?
一度、AIという右腕に、あなたの熱い想いをぶつけてみてください。そこから、新しい経営のステージが始まります。
DX学校神戸校講師
IT導入診断士
(35年の経営経験とAI活用を伝える伝道師)
埴岡
2026.04.06
経営者が自ら生成AIを操り、ブルーオーシャン経営を切り拓く方法

採用で消耗する経営はもう終わりだ。
生成AIを「右腕」に、孤独な戦いから抜け出す方法
3ヶ月で700万円が消えた——私の「骨身に沁みる」失敗談
「人が足りない、なんとかしなければ」。
そう焦って、大手の求人媒体に高い掲載料を払い、採用エージェントに頭を下げていた時期が私にもありました。
35年にわたる経営者人生の中で、今でも思い出すだけで胸が締め付けられる経験があります。
かつて、わずか3ヶ月という短期間で4名を採用するために、合計700万円ものコストを投じました。
しかし、現実は残酷でした。
採用からさらに3ヶ月が経つ頃、そのうちの2名が「一身上の都合」で去っていったのです。
残ったのは、莫大な採用費の支払いと、再び人手不足に陥った現場、そして「経営者としての自分の不甲斐なさ」だけ。
私はこの時、確信しました。
「猫の手は借りるな。安易な雇用に頼る経営は、中小企業を滅ぼす」と。
大手の土俵で、いつまで「勝てない戦」を続けるのか?
従業員数5名から20名規模の中小企業にとって、今や採用は「無理ゲー(勝てる見込みのないゲーム)」に等しい状態です。
知名度も福利厚生も資金力も勝る大手企業と同じ土俵で、貴重な経営資源である「お金」と「時間」を投じて戦うことが、どれほど無謀か。
「人がいないから仕事が回らない」
「だから人を採らなければならない」
この思考回路そのものが、実は私たち経営者を疲弊させる「呪縛」なのです。
人がいないなら、AIを使い倒せばいい。
ITに詳しくないからといって避けて通れる時代は、もう終わりました。
「IT導入診断士」が見た、生成AIという「辞めない右腕」
現在、私はDX学校神戸校の講師として、多くの経営者に生成AIの活用を伝えています。ITに不慣れな皆さんに、私が一貫して伝えている核心があります。
それは、「生成AIは単なるソフトではなく、24時間365日、あなたの思考に寄り添う『最強の右腕』である」ということです。
AIは、あなたがどんなに深夜に無理難題を振っても、文句ひとつ言わずに解決策を提案してくれます。
3ヶ月で辞めることもなければ、700万円の紹介料もかかりません。
例えば、生成AIと「壁打ち(対話)」をしてみてください。
「わが社のような小さな会社が、大手には真似できない独自の強みを見つけるにはどうすればいいか?」
「お客様が本当に求めている、ニッチな悩みは何だろうか?」
経営者が一人でデスクに向かって頭を抱えていても、答えはなかなか出ません。
しかし、AIに自社の現状をさらけ出し、対話を繰り返すことで、自分一人では見落としていた「自社の真の価値」が浮き彫りになってきます。
これこそが、競合不在の「ブルーオーシャン経営」への第一歩なのです。
経営者自らが「武器」を手に取る意味
「AIなんて若い者に任せておけばいい」
そう思っているなら、それは大きな間違いです。
現場の業務を効率化するだけなら若手でもいいでしょう。
しかし、「自社の強みを再定義し、戦う場所を変える」という経営判断は、経営者にしかできません。
自社の意思決定が出来るあなただからこそ、AIが出した回答の「良し悪し」を判断し、経営の舵を切ることができるのです。
私が推奨する「雇わない経営」とは、仕事をゼロにすることではありません。
「人でなければできないクリエイティブな仕事」に絞り込み、それ以外を徹底的にAIに任せる。 その結果として、少人数でも圧倒的な利益を出す「筋肉質な組織」に生まれ変わることです。
最後に:今こそ、変革の旗を掲げよう
かつて、私が700万円を失って立ち尽くしたあの日に、もし生成AIがあったなら——。
おそらく私は、求人票を書く代わりに、AIと壁打ちをして「人を増やさずに売上を上げる仕組み」を構築していたはずです。
今のあなたには、その武器があります。
「ITは苦手だ」という言い訳は、もう捨てましょう。
AIは、あなたが使いこなすのを待っています。
「大手と同じ土俵で疲弊し続けるか。それとも、AIを相棒に自分だけのブルーオーシャンを切り拓くか。」
決めるのは、あなたです。
さあ、今すぐパソコンを開いて、新しい時代の経営を始めませんか。私はその一歩を、全力で応援します。
2026.04.02
AIという『新しい部下』のトリセツ

AIという『新しい部下』のトリセツ
1. 「生成AI」って結局なんなの?
2. 中小企業こそ、AIを使うべき「本当の理由」
3. まず、何から始めればいい?
4. 最後に:ITは「心」を助けるツールです
2025.10.02
くら寿司、回転レーン×AI活用で笑顔を引き出す新サービス「スマイルチャレンジ」を導入開始

くら寿司、回転レーン×AI活用で笑顔を引き出す新サービス「スマイルチャレンジ」を導入開始
回転寿司チェーン「くら寿司」を運営するくら寿司株式会社は、2025年9月22日(月)より、業界初の回転レーンを活用した新サービス「スマイルチャレンジ」を、大阪・関西万博店をはじめ東京・神奈川・大阪の一部店舗に導入しました。
今回導入される新サービスでは、お寿司が流れる回転レーン上に「にゃーん」という鳴き声とともに泣いている猫の顔が表示されたモニターが流れてきます。
その画面に向けて笑顔を向けるとAIが笑顔を判定し、その度合いに合わせて猫も笑顔になります。猫が笑顔になると特典を獲得できるチャンスを得ます。回転寿司ならではの「目の前を通り過ぎる間に」という、ドキドキ感も楽しめることが特徴です。
くら寿司は、本サービスを通じて家族や友人同士で楽しい会話とともに一緒に盛り上がることはもちろん、一人での来店でも思わず笑顔になれる仕掛けとすることで、くら寿司での食事体験が、より笑顔を共有できる空間へと広がるようなサービスを目指します。
出典:くら寿司
DX学校神戸校講師として
くら寿司の「スマイルチャレンジ」は、AIがお客様の笑顔を判定し、回転レーンで特典を獲得できる業界初のサービスです。これは「笑う」ことを楽しみに変え、記憶に残る食体験を提供することで、お客様体験(CX)価値を向上させるDX事例です。
非日常的なエンターテイメント性がリピート来店を促し、収益に貢献しますね。
生成AI体験講座 企業内研修として3名以上で随時受付中です。お気軽にご連絡ください。
https://dx-kobe.jp/contact/
DX学校神戸校(IT診断導入士)
埴岡
2025.09.22
AI法全面施行、中小企業は「知らなかった」では済まされない

AI法全面施行、
中小企業は「知らなかった」では済まされない
2025年6月4日に公布された「AI法(人工知能関連技術の研究開発及び活用の推進に関する法律)」が、9月1日より全面施行されました。これにより国の司令塔として「AI戦略本部」も設置され、日本はAI活用を国策として一気に加速させます。
一見すると大企業や研究機関向けの法律のように見えるかもしれません。
しかし、中小企業経営者の皆さん、これは「遠い世界の話」ではありません。
中小企業が直面する現実
取引先からの要求
大手企業はサプライチェーン全体にAIリスク管理を求めるようになります。「説明責任」「安全性」「透明性」を満たしていないと、取引停止や選定から外される可能性が高まります。
顧客からの信頼問題
AIを使ったサービスや商品を提供する場合、「誤情報」「著作権リスク」「個人情報漏洩」への配慮が必須です。対応を怠れば、SNSで一瞬にして信頼を失います。
従業員の働き方との衝突
生成AIを導入しても、リスクに関する社内ルールがなければ混乱を招きます。例えば「AIで作った提案書は顧客にそのまま出してよいのか?」という実務的な疑問すら放置できません。
古い成功体験からの脱却を迫られる
中小企業はこれまで「スピード優先・柔軟な経営」で生き抜いてきました。
しかしAI時代においては、スピードの裏に潜むリスクをコントロールできる会社だけが生き残るのです。
つまり、「昔は大丈夫だった」は通用しません。
これからは「ルールを理解し、リスクを抑えつつスピードを出す」ことが新たな経営センスとなります。
経営者に求められる一歩
- AI活用の社内ルールを整備すること
- 取引先からの質問に即答できる体制を作ること
- 社員が安心してAIを使える教育を行うこと
これらを「小さな一歩」として始めなければ、気付いた時には市場から取り残されます。
DX学校神戸校講師として
AI法は「規制」ではなく「チャンス」と捉えるべきです。
なぜなら、法の理念は「人間中心で安心できるAI活用」を推進することにあります。
中小企業こそ、早い段階でこの流れに適応し、取引先や顧客から「安心して任せられる企業」と評価されるべきです。
そのために、経営者自らが古い成功体験にしがみつかず、勇気を持って変革へ舵を切ることを強くおススメします。
DX学校神戸校(IT診断導入士)
埴岡
- 1 / 2
- »
