ハニー社長のBlog

2025.04.18

Excel入力で一息つく社員、その後こそ“本当の仕事”だと気づいていますか?

 

経営者の勘違い。
生成AIが仕事を奪うことは無い。

最近「AIが仕事を奪うのでは?」という話題を、経営者の口からよく耳にします。特にChatGPTのような生成AIが登場してからというもの、こうした不安の声は加速しています。
でも、実務の現場を35年以上見てきた私からすれば、これは典型的な“勘違い”です。


私が何度も見てきた「一息つく瞬間」

少し思い出話をさせてください。
私はこれまで何度も、オフィスでのこんな光景を目にしてきました。

社員がパソコンの前でExcelへ数字をひたすら入力し、やっと全て打ち終わった瞬間。椅子に寄りかかって手を上げて背伸びをし、「あ~、終わった!」と一息つく。
そんな姿を見るたびに、私は心の中で「いやいや、そこからが本当の仕事なのに……」と思っていました。

データを入力するだけで満足してしまい、その後に待っているはずの“考える仕事”“判断する仕事”には手がつかないまま、1日が終わる。これこそ、中小企業の現場で繰り返されてきた非効率の典型です。


生成AIは単純作業の「代わり」ではなく「解放」をしてくれる

実は、こうした単純作業こそが、生成AIの力で真っ先に改善できる領域です。
ChatGPTをはじめとするAIツールは、手作業で何時間もかかる情報整理や文書作成、表現のアイデア出しを、数分でこなしてくれます。これにより、人間が本来時間を割くべき「考える仕事」に集中できる環境が手に入るのです。

AIは「人間の仕事を奪う存在」ではなく、「社員が本当に価値を発揮するための時間」を取り戻す道具だと私は考えています。


経営者の役割は「守ること」ではなく「活かすこと」

AIの進化を前にして、経営者として取るべき行動はただ一つ。
「AIに負けないように社員を守る」ではなく、
「AIを活用して社員の力を最大化する」ことです。

仕事を奪われると考えるのではなく、単純作業から人を解放し、
もっと創造的で、もっと人間らしい「考える仕事」「顧客と向き合う仕事」に集中できるような環境を整える。これこそが、これからの経営者に求められる役割です。


生成AIが生み出すのは「余裕」と「価値」

AIが普及すればするほど、人間の役割はむしろ重要になります。
お客様の表情やトーンの変化、相手の潜在的ニーズを汲み取る。
数字では表せない「空気」を読む力。
これらはAIには真似できません。

AIを使って単純作業を手放し、人間が「人間にしかできない仕事」に集中する。
その結果として、社員一人ひとりの仕事の質が高まり、企業全体の競争力が強くなる。
生成AIが仕事を「奪う」どころか「生み出す」時代が、もう始まっているのです。


まとめ

「AIが仕事を奪う」と心配する前に、目の前の仕事をよく見てください。
Excel入力のような単純作業に追われ、思考停止になっている仕事は、AIが肩代わりできます。
そして空いた時間こそが、人間が考え、工夫し、価値を生み出す本当の仕事です。

社員の居場所を守るのではなく、社員が活躍できる土俵を整える。
それがこれからの経営者の使命だと、私は確信しています。


こんな考え方が少しでも、AI時代の働き方のヒントになればうれしいです。

DX学校神戸校(IT診断導入士)
埴岡


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